あつりんの備忘録♪

日々の出来事や忘れちゃぁならん事などなど、ゆる~く書いていきます♪

「XPERIA arc」のroot化

そもそもroot化とは何ぞや?であるが、簡単に言えばスマートフォンのOSであるAndroidカーネルをアクセス可能にする事。通常、端末OSの基幹部分をユーザーがアクセスすることが出来ない様に保護されており、それを実施しているのが(「XPERIA arc SO-01C」の場合)管理者権限のあるNTT docomohttp://www.nttdocomo.co.jp/)であるが、その管理者権限を奪取してOSを自由に操作出来る状態にしちゃおうというのがroot化。
手持ちのスマートフォンをroot化するメリットは、管理者であるNTT docomoが許可していない範囲を超えてファイル操作(変更・追加・削除)ができる事で、アプリケーションのインストール・アンインストールが制限無く自由に行えたり、イメージのバックアップやスクリーンショット撮影、フォント変更、プロテクトされている機能の有効化(テザリング等)など、数え切れないほどある。
裏を返せば、システムが不安定になったり最悪起動しなくなる可能性があるだけでなく、NTT docomoのサポート対象外になってしまうリスクが伴う。下手すりゃ契約違反と電波法抵触で訴えられる可能性も・・・従って、root化には相応の知識と覚悟が必要。要は「High Risk、High Return」って事です。
さて、今回root化に踏み切った理由は、

  • プリインストールされたアプリケーションの削除(実際は凍結化)
  • セキュリティ上、無効化されているスクリーンショット撮影の有効化
  • root化された環境下でしか利用できないアプリケーション導入

の為。これにより内臓ストレージ容量が貧弱な「XPERIA arc」に空きメモリを増やす事が出来ると同時にCPU占有率を下げる事が可能になり、また権限上不可能だったroot化された端末専用アプリケーション導入・実行が行える事で、カスタマイズ範囲が更に広がる様になる。ぶっちゃけた話、以前と比べ非常に簡略化されたroot化手順が確立された事が、root化に踏み切った大きな理由なんですけどね・・・兎に角root化までは、WindowsがインストールされたPCを用意しなくても、スマートフォン本体だけで30分もあれば出来るんです(細かな設定を行うにはWindows PCが必要不可欠)。超楽チンですねぇ〜♪
そんな訳で、root化の手順は以下の通り(くれぐれも自己責任で!)。

  • 【必要な物】
    • スマートフォンXPERIA arc SO-01C」本体(当たり前!)
      • フル充電されている事。
      • USBケーブルでPCと接続しない事。
    • root化アプリケーション「GingerBreak」
      • xda developers(http://forum.xda-developers.com/)より入手。
      • 無料ユーザー登録及びログインが必要。
      • GingerBreak APK (root for GingerBread)をダウンロード(25日現在、「GingerBreak-v1.10.apk」が最新版)。
      • 旧版の「GingerBreak-v1.00.apk」は、インストール失敗し端末単体での回復が難しいので、絶対に使用しない事!最新版は全く持って無問題。
      • 導入にあたり、「XPERIA arc」本体の設定操作が必要(後述)。
    • UNIX系コマンドアプリケーションパック「BusyBox
      • Android Market(https://market.android.com/details?id=stericson.busybox)より入手。
      • インストールするのは手順最後の方なので、root化前に用意する必要なし。
      • root化には直接必要なものではないが、root化された端末専用アプリケーション起動には必須。事実上、これが無いとroot化しても恩恵に授かれない。
    • バックアップツール「Titanium Backup ★ root」(無料版)
      • Android Market(https://market.android.com/details?id=com.keramidas.TitaniumBackup)より入手。
      • インストールにはroot化が必須。
      • root化には直接必要なものではないが、プリインストールされたアプリケーションのバックアップや削除を行うために必要不可欠。
      • 有料版は更に高機能で、削除を躊躇するようなアプリケーションの動作を止めて不可視化できる「凍結」が使える様になる。オススメ!
    • ファイラー「Root Explorer (File Manager)」
      • Android Market(https://market.android.com/details?id=com.speedsoftware.rootexplorer)より入手。
      • インストールにはroot化が必須。
      • root化には直接必要なものではないが、Android OSの/(ルート)配下にあるフォルダ(ディレクトリ)やファイルの操作、パーミッション変更、/systemのリマウント(R/W)などシステム編集の際に必要不可欠。コマンドプロンプトの必要がなくなるのもGoodです♪
      • 他のファイラーで書き込みが出来ない場合でも、「Root Explorer (File Manager)」であれば可能である事から、個人的には神アプリかなと・・・
      • 有料アプリケーションだし、泥臭い部分までカスタマイズする必要性が無い場合は、慌ててインストールする必要は無い。
    • アクセス権限管理ツール「Superuser」
      • root化が成功すると、自動的にインストールされるのでAndroid Market(https://market.android.com/details?id=com.noshufou.android.su)から入手する必要なし。
      • インストールされたroot化必須アプリケーション実行時に、そのアプリケーションにスーパーユーザー(rootが全モードで全権利を持つユーザー)権限を付与したり、スーパーユーザー権限を付与したアプリケーション管理を行う為の非常に重要なツール。
      • はじめてroot化必須アプリケーションを実行時に、スーパーユーザー権限を付与するかどうかの確認ダイアログが表示される。許可すれば、2回目以降の起動時は権限付与確認をスルーしてくれる。
  • 【導入手順】
    • XPERIA arc」本体の設定
      • [設定]−[アプリケーション]−[提供元不明のアプリ]を有効にする。
      • [設定]−[アプリケーション]−[開発]−[USBデバッグ]を有効にする。
    • 「GingerBreak」のインストールと実行


      • 「GingerBreak」をダウンロードしインストール。
      • 「GingerBreak」を起動(インストール後、自動起動される場合もある)し、[Options]の[Root device]をタップ。
      • 自動的に処理が行われ再起動される。
      • 再起動後、docomoロゴが非常に長い間表示されたままになるが、ひたすら待機・・・
      • 無事に再起動されればroot化端末の完成!!
      • (多分)この段階で、アクセス権限管理ツール「Superuser」が自動的に導入される。
    • アプリケーションのインストール
      • BusyBox」のインストール(事実上、必須!)。
      • 「Titanium Backup ★ root」のインストール(ないと困る!)。
      • 「Root Explorer (File Manager)」のインストール(必要な人には必要!)。
      • この他にも、スクリーンショット撮影やADをKillするroot化必須アプリケーション等を好きなだけインストールしましょう♪
    • XPERIA arc」本体の設定
      • [設定]−[アプリケーション]−[提供元不明のアプリ]を無効にする。
      • [設定]−[アプリケーション]−[開発]−[USBデバッグ]を無効にする。
      • セキュリティの観点から設定をデフォルトに戻しましょう。


以上の通り簡単にroot化できる訳だが、あくまでも「自己責任」で行うこと。また「XPERIA arc SO-01C」の場合、端末イメージの一括バックアップ及びリストア方法が今のところ確立されていないので、むやみやたらに変更や削除を行わない方がベター。自分の場合、プリインストールアプリケーションの削除は行わず、「Titanium Backup ★ root」の有料版を導入した上で「凍結」させて様子見している。
尚、root化必須アプリケーション導入時や起動時には、「XPERIA arc」本体の設定でUSBデバッグを有効にしてくださいとか、スーパーユーザー権限を与えますかというダイアログが表示される場合があるが、言われた通りに設定すればOK。
今後はWindowsがインストールされたPCとの連携により、端末イメージのバックアップやリストア、詳細なカスタマイズを行うべく環境作りをしようと思う。