「P5K Premium/WiFi-AP」のレビュー
「P5K Premium/WiFi-AP」は、ASUSTeK社(http://www.asus.co.jp/)のATXマザーボード。P5Kシリーズで一般ユーザ向け製品では最上位となるモデル。P5K Deluxe/WiFi-APの改良・豪華版といったところか。大まかなスペックは以下の通り。
- Intel P35チップセット搭載(ICH9R)(Intel 3シリーズ・チップセット)
- クロックアップに適した設計の特別版「Black Pearl」の第三世代
- 基板で冷却する放熱基板「Stack Cool 2」を採用
- サーバー並みの安定性を提供する「8フェーズ電源回路」搭載
- 高品質「導電性高分子アルミ固体電解コンデンサ」を採用
- 純銅製の「ヒートパイプクーラー」でオーバークロックに強い
- メモリ用のオーバークロック技術「Super Memspeedテクノロジ」搭載
- DDR2メモリモデルでDDR2-1066メモリにも独自対応
- Intelの次世代CPUに対応
- IEEE802.11b/g対応の無線LAN機能を標準搭載(ドーターボードで搭載)
- Gigabit Ethernetを2ポート搭載
- バックパネルにExternal Serial ATA 3Gb/sポートを搭載
- HD Audio対応7.1chサウンド
- 電源回路冷却用ファン2基搭載(水冷システム使用時等に用いる)
- ケースFAN接続コネクタを4基搭載
- オーバークロックなどを行えるツールAI Suite対応
- 起動時にUSBメモリからBIOSを更新できるEZ Flash 2機能搭載
- BIOSをUSBメモリから復旧できるCrashFree BIOS 3搭載
- 環境に配慮したGreen ASUS対応製品
と、至れり尽せりだ。ヒートパイプや基盤裏からの放熱効果も高く、安定性もあり動作に全くエラーは無い(CPU:intel Core 2 Duo E6850 を定格使用)。基盤自体の作りは「O.C King」と呼ばれるだけあって良く作りこまれていると感心する。将来性も高く、これぞベストバイ!・・・と言いたいところだが、やはりというか欠点もあるわけですよ。
- 価格が高すぎ
- 無線LAN機能や電源回路冷却用ファン2基は不要
- Gigabit Ethernetは1ポートで十分
- (個人的には)サウンド機能は拡張ボードを挿すので不要(アナログは聞くに堪えない)
- 放熱効果は高いとは言えチップセットの消費電力は増大傾向で他のマザボより消費電力・発熱量が高い
- 最近の2slot占有する大型のV/Bを取り付けるとPCIスロットが事実上1つ使えなくなる(干渉する恐れあり)
- 同条件のV/BとSATAコネクタが干渉するのでL字コネクタを使わざるを得ない
- 無線LAN機能を搭載したためにUSBコネクタが2基分死んでいる(P35チップセットでは12基が標準だが10基のみ搭載)
と、意外にお間抜けだったりする。当然使わない機能はBIOS上で無効にし、無駄なリソースを食わないようにしている。要するに、本当に使用している人がいるのか疑いたくなる(言い過ぎか?)無駄なオプションを排除し、結果的に消費電力・発熱量を抑え、基盤に余裕をもってコネクタ類を設置し、コストダウンで値段を下げてくれると非常に有難い。また、ツール類はもう少し作り込みをして頂きたい。だったら買うなよ!って突っ込まれそうだが、同シリーズでは後発のマザボでマイナーチェンジが行われており、基盤自体の安定性がリリース製品中では一番高い。さらに「O.C King」だけに耐性が高いことが購入の決め手。あとは、お約束の自己満足?
尚、既知の問題であるケースファン(CassiesFAN2)の回転数が一部誤認識される現象は、今日現在解決していない。現BIOSのバージョンは0204。次期BIOSのリリース時に解決されることを切に願う。