あつりんの備忘録♪

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「GeForce Driver」

先日、NVIDIA社(http://jp.nvidia.com/)が同社製のデスクトップPC向けGPUおよびグラフィックス機能統合型チップセットをサポートするグラフィックスドライバ「GeForce Driver」の公式最新版「GeForce Driver 178.13」を公開した。
今回のアップデートでは、バグフィックスの他に大幅なパフォーマンス向上(シングルGPUNVIDIA SLIかを問わず)が図られており、話題のPhysXソフトウェアも含まれる。
対応GPUは、Windows XP、32 / 64bit版ともにGeForce 6潤オ9とGeForce GTX 200で、我が愛機で稼動中のLEADTEK社(http://www.leadtek.co.jp/)「WinFast PX8800 GTX TDH」も対象に含まれるので、早速Vista、XPともにアップデートを施す事に。尚、「WinFast PX8800 GTX TDH」のスペックは昨年9月30日の日記(http://d.hatena.ne.jp/atsurin/20070930/)を参照の事。
さて、注目のPhysX(フィジックス)とは、物理演算に特化したSDKライブラリまたは専用チップの総称で、浮動小数点演算などの物理演算をCPU、GPUから肩代わりする事で動作スピードの上昇を目指したもの。グラフィックスメモリを256MB以上搭載するGeForce 8以降のGPUと、バージョン177.81以降の「GeForce Driver」(旧称:ForceWare)、そして最新のPhysXランタイムを含む「NVIDIA PhysX System Software」がセットアップされた環境で動作する。つまり対応GPUを搭載したグラフィックスカードを持っているユーザーなら特別なハードウェア無しに(ソフトウェア更新のみで)PhysXアクセラレーションが利用可能となる。
また、PhysX対応カードを2枚持っており、かつマザーボードが2枚差しをサポートしていれば、1枚を3D描画処理専用、もう1枚を汎用演算専用として動作させることが可能(片方をPhysX用として利用)。それもSLI(同種類のグラフィックボード2枚)ではなくてもよく、異なる世帯 / クラスGPU同士でも利用出来ることから、余っている対応グラフィックボードの流用が可能となり、パーツの有効利用に繋がる(描画専用GPUには高性能で高価なハイエンドGPUを、汎用演算専用GPUとして廉価なエントリーGPUを搭載など)。
もっとも、PhysX対応カードは前述の通り「WinFast PX8800 GTX TDH(NVIDIA GeForce 8800 GTX)」しか保有していないので、シングルGPU環境でPhysXアクセラレーションを行うことになるが、PhysXアクセラレーションはシェーダプロセッサであるSP(Streaming Processor)で行われる為、限りあるSP数を3D描画処理と物理シミュレーション処理で奪い合うことになることから、SP数が最新GPUの約半分である128しか持たない「WinFast PX8800 GTX TDH(NVIDIA GeForce 8800 GTX)」では並行処理の高負荷に耐えられるのかどうかが気になるところ。また、発熱も大きくなることが予想されるが、効果的なエアフローと排熱は十分行われている(http://d.hatena.ne.jp/atsurin/20070911/)と自負しているものの、心配ないと言い切れない。
しかしながら、PhysXに対応したゲームタイトルもまだ少なく保有すらしていないので、取らぬ狸の皮算用かなと・・・PhsyXの恩恵云々はさて置き、バグフィックスとパフォーマンスの最適化により、確実に処理能力と安定性は上がったものと思われるので、不具合の有無をあわせて経過を見守る事とする。