「XPERIA Z」（Android OS 4.1.2、ビルド番号 10.1.D.0.343）の不完全なroot化状態を実用レベルに
※「XPERIA Z」、最新ビルド（Android OS 4.1.2、ビルド番号 10.1.D.0.343）での考察です。
昨日行った最新ビルド（Android OS 4.1.2、ビルド番号 10.1.D.0.343）の完璧なroot化に向けての作業手順は以下の通り。
ちなみに、前回（http://d.hatena.ne.jp/atsurin/20130427/）行った再root化の考察を必ず一読してから実施の事。
- 端末起動時、一回読み込まれる「install-recovery.sh」に着眼、ric対策を行う。
- 端末上では操作できないので、PCからadbで行うこと。その辺の詳細は過去ログ（http://d.hatena.ne.jp/atsurin/20130427/）（http://d.hatena.ne.jp/atsurin/20130315/）を参照に。
- 自分は、「Team Win Recovery Project（TWRP）」（http://forum.xda-developers.com/）で作成しておいた、root化のみ施した（Android OS 4.1.2、ビルド番号 10.1.D.0.343）にロールバックし、そこから作業。
- 「/system/etc/install-recovery.sh」を、以下の記述に改変。尚、最終行に空白行を入れること。
#!/system/bin/sh
sleep 5
/system/bin/mount -o remount,rw /
/system/bin/mv /sbin/ric /sbin/ric.bak
/system/bin/mount -o remount,ro /
/system/bin/stop ric
/system/xbin/pkill /sbin/ric
【空白行】
- パーミッションは以下の通り、755。
上手くいくかと思いきや、残念ながらric対策が完全ではなく、一部アプリケーションでsystem領域（「/system」）のr/wリマウントを行うと強制再起動してしまう。
しかしながら、以前不可能だった「Quick Boot」（https://play.google.com/store/apps/details?id=com.siriusapplications.quickboot）が正常動作し、代替アプリを用いる事でsystem領域（「/system」）のr/wリマウント（＝端末上でシステムアプリの改変や置換）が可能になった。
結論。
- 今回の作業で可能になった事。
- 「Quick Boot」（https://play.google.com/store/apps/details?id=com.siriusapplications.quickboot）での端末リブートや電源オフ。
- 「Solid Explorer」（https://play.google.com/store/apps/details?id=pl.solidexplorer）でのsystem領域（「/system」）のr/wリマウントが比較的安定した（挙動不審に陥る頻度が減った）。
- 未だに不可能な事。
- 「Root Explorer」（https://play.google.com/store/apps/details?id=com.speedsoftware.rootexplorer）や「ES ファイルエクスプローラー」（https://play.google.com/store/apps/details?id=com.estrongs.android.pop）を用いての、system領域（「/system」）のr/wリマウント。
- それ以外に今のところ大きな弊害はない。
- とりあえず、「Root Explorer」と「ES ファイルエクスプローラー」がシステム改変には使えないものの、「Solid Explorer」で代替可能で、それ以外に使用上問題ないことから、「なんちゃってroot化343」として暫く運用する事に。
（5/22、追記）「Solid Explorer」を起動した状態でroot化必須アプリをインストールまたは実行を行うと、強制リブートになる場合がある。したがってファイラを用いてroot化必須アプリをインストールする際には「Solid Explorer」を使用しない方がベター。
