あつりんの備忘録♪

日々の出来事や忘れちゃぁならん事などなど、ゆる~く書いていきます♪

「Core 2 Duo E6850 BOX」のレビュー

Intel社(http://www.intel.co.jp/)の主力デュアルコアブランドの中では現在最速のCPU。スペックは以下の通り。


システムバスが前モデルの1,066MHzから1,333MHzに拡張され、動作クロックが1ランク上がった。また、ステッピングもB2からG0に変更され、EIST(Enhanced Intel SpeedStep Technology)の下限クロックが1.6GHzから2.0GHzに上昇するなどマイナーチェンジ的な仕様変更。同時に大幅な価格改定も行われ、お買い得感もアップ(従来モデルE6700よりも高クロックで安価)。あえて従来モデルを購入する理由もなく、「Core 2 Duo E6850」をチョイス。あわせたマザボIntel P35チップセット搭載のASUS社製「P5K Premium/WiFi-AP」。P35チップセットはDDR3対応だが、実装メモリはDDR2-800MHzというのはご愛嬌。DDR3メモリは高過ぎて買えません。そもそもマザボ側が未対応だし・・・
当初、クアッドコアの導入も検討したが、対応アプリが少ない事やPCの使用シーンを考えた場合、高度な処理能力を必要とする動画のエンコード等は行わない事から今回は見送った。もっともDDR3メモリ同様、高価過ぎて手が出なかったのが本音。
さて使用感想はというと、激速であることには違いないが旧マシン(Pentium4 1.8GHz)との比較のため速くて当然。またマザボをはじめとする他パーツが最新で、メモリやHDDの速度・容量が上がっているのだから、CPUその物の能力だけを評価するのは難しい。更に比較対象となる他の最新CPUを持ち合わせていない為、「E6850」のアドバンテージを判断し難い。ただ、同時に複数のタスクを実行した場合、各コアがそれぞれのタスクを分担していることはCPU使用率で一目瞭然、体感的には分かりにくいがデュアルコアの恩恵は間違いなく受けている様だ。またEISTによりアイドル時の消費電力も抑えられているし、発熱も低い。
リテールファン、PMWをオンにした状態でWindows起動後15分放置したほぼ無負荷のアイドル時のコア温度がSpeedFan 4.33(http://www.almico.com/speedfan.php)読みで約22℃、ケース内が33℃。この状態からSuperπ(http://www1.coralnet.or.jp/kusuto/PI/)の2重起動で3355万桁計算の負荷を与えたところ、CPU使用率がそれぞれ0〜5%だったものが、いずれも100%となり、コア温度は50℃前半程度で推移した(19分15秒で終了)。ちなみに、リテールファンを侮るなかれ、非常に静音で優秀だ。尚、ベンチマークテストは正直意味を成さないので省略。
性能的に見れば最新CPUだから高速で、シングルコアに比べて処理能力に優れているのは当然。「ノイマンボトルネック」、いわゆるストアドプログラム方式の弊害である、「CPUと外部との速度ギャップ」を埋めるために日々システムバスを高速化させてきているのだから、確実に高速化しているのは間違いない。ただ前モデルと比較した場合、システムバスやメモリの差も、アプリレベルで見れば大きな恩恵を感じ取れないと思われる。メモリアクセスレイテンシ隠蔽やキャッシュ制御をCPU内部で行っているのだから表面化しないのも当然だ。
今後も小刻みに高速化していくのだと思うが、結局のところ大幅なアーキテクチャの変更がない限り、新モデルリリース毎に一喜一憂することはないという事。現在リリースされているデュアルコアブランドの最速モデルをチョイスしたのだから、暫くは買い替えの必要はなさそうだ。
ではお約束のオーバークロックはというと、全くの手付かず。高速化の手っ取り早い方法であると理解しているものの、然したる必要性も無いし、負荷によるパーツ寿命短縮・故障を発生させたくはない。今回のPC自作の第一コンセプトは「安定」。確かに最近のパーツはクロック耐性が強く、使用しているマザボオーバークロックキングと名高い「P5K Premium/WiFi-AP」だが、それだけ安定したシステムを構成できるという2次的理由であって、オーバークロックを行う目的でチョイスしたのではない。
とはいうものの、「P5K Premium/WiFi-AP」にはWindows上で手軽にオーバークロックできる「AI N.O.S」たるアプリがあるので試しに行ってみよう・・・と思ったが止めた。CPUには熱暴走した際には自動でシャットダウンする機能も搭載しているし、PCケースの冷却性能もそこそこ高いので、試してみる価値はあるのだが、全体的には静音マシン構成のため、ファン回転数を手動で上げるのもナンセンスだし、そもそもCPUファンがリテール品のためオーバークロックには不向き。要は怖くてできないチキンってことですよ、はい。
巷で言われているオーバークロックに適しているという「当たり石」だったかどうかは、確認する前に装着してしまったので不明だが、VIDを見た限り高い数値を示しているのでハズレの可能性大。ちなみに当たりロットは、

  • L720A745
  • L723A347
  • L723A317

うーん、お金に余裕ができたらCPUを外して確認してみよう。当たりだったら高性能のCPUファンとグリスを購入して遊んでみようかな。いやいや憧れの水冷を・・・絶対話だけで終わりそう。でも面白そうだし、CPUのキャパシティを確認したい知的好奇心も無きにしも非ずなので、時間ができたらトライしてみようと思う。「E6850」の耐性は、ロットを問わず意外に高いらしいしね。