岩手･宮城内陸地震

15日に発生した岩手･宮城内陸地震。中越地震と中越沖地震の両方で被災した自分にとっては他人事とは思えず、中越地震で実家が全壊した当時の辛い思いが蘇って来る。
自然災害が相手では、個人レベルでどうにかなる問題でもない。せいぜい自宅を耐震構造にし地震保険に入るとか、日頃から地震に対する備えを怠らない程度しか出来ないのが事実。車に乗っていて土砂崩れに巻き込まれたり、宿泊先で土石流に飲み込まれるなど誰が想像できようか。
ただ震災を人災にすることだけは避けなくてはならない。地震大国である日本で生活する以上、全ての建造物は大地震を想定しそれに耐えうるものでなくてはならないし、いざという時のフォローが迅速に行われるシステムを行政が構築している必要がある。勿論我々も常に地震に対する意識を持たなくてはならない。
耐震偽造や行政による官僚による不正の数々、利権による金銭が絡んだ問題が溢れ出てくる昨今、消費税増税議論もいいだろうが、その前にやるべきことがある筈。被災の苦しみや悲しみ、怒りの矛先を国に向ける訳ではないが、襟をただして少しでも国民が安心して生活できる為の行政を実現してもらいたいと切に願う。
亡くなられた方ののご冥福を心よりお祈り致します。