あつりんの備忘録♪

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「SMB-2300NA」のレビュー

デバイスドライバフリーソフト、ドキュメント等、頻繁にデータの更新が行われるファイルのバックアップにはMOが最適で右に出るものは無い。そう、MO至上主義だ。
CDやDVDはライティングソフトが必要で、書き込み速度も遅い。その点MOはサイズも小さい上に、エクスプローラ上でフロッピーディスクライクに扱え、速度もそれなりに速い。128MB、230MB、540MB、640MB、1.3GB、2.3GBと、メディアをニーズにあわせて無駄のない使い分けが可能。2.3GBメディアを使用すれば、余程の事が無い限り容量不足で困ることは無い。メディア単価はMOが不利なものの、記録面がハードケースに覆われ、埃や衝撃など外部からの耐性に強いメリットを考えれば納得できる。
唯一の対抗馬であるUSBメモリは、他マシンとの互換性もあり速度的には申し分ない。最近のPCにはUSBコネクタが標準搭載されているので初期投資は一切不要で、本体価格も下がっている事から大容量モデルも導入しやすい。また、U3プラットフォーム対応のUSBメモリであれば利便性は更に上がるなど、いい事尽くめだ。
とはいえ、USBメモリの記憶容量単価はMOより高く、幾つも用意するとなると結果的にはコスト増となってしまう。信頼性にも不安があり、MOの保存可能年数50〜150年には太刀打ちできない。MOのデータ書き換え回数は1000万回以上(GIGAMOは100万回以上)、一般的なフラッシュメディアは10万回程度であることから、耐久性もMOが優位だ。お役所の文書がMOに保存される事が多いのはその為。USBメモリは、そもそも持ち歩いて使ってナンボの商品で、PCデータのバックアップとして使用するのはナンセンス。トータルパフォーマンスで考えれば、やはりMOに軍配が上がる。
現在使用しているMOドライブは、富士通パーソナルズ社(http://jp.fujitsu.com/group/personal/)の「SMB-2300NA」。

  • インターフェース : ATAPI(E-IDE
  • 平均シークタイム : 19ms
  • 回転数 : 5,455rpm(2.3/1.3GB媒体使用時は3,637rpm)
  • バッファ容量 : 8MBキャッシュ
  • 対応ディスク : 2.3GB/1.3GB/640MB/540MB/230MB/128MB(640MB/540MB/230MBはオーバライト対応)
  • GIGAMO3.5インチドライブ
  • メディアID対応

以前は1.3GB対応MOドライブを使用していたが、2.3GB対応となった事から買い換えた。旧式ではあるが現役も安定稼動している。ただ、互換性や他マシンとの接続も想定して、IDE接続の各種内臓ドライブをUSB・IEEE1394接続の外付けドライブに変更して使用できるケース、NOVAC社(http://www.novac.co.jp/)の「HiBoX-5」を数年前に導入。外付けUSB接続MOドライブとして使用している。「SMB-2300NA GIGAMO」の本体カラーはホワイトだが、「HiBoX-5」のケースカラーは、ブラックとシルバーが基調。我が愛機の側に設置しても違和感は無い。「HiBoX-5」のスペックは以下の通り。

  • 対応ドライブ : 標準40ピンコネクタを持つE-IDE/ATAPIインターフェースの5.25インチ光ディスクドライブ
  • 対応ドライブサイズ : 奥行210mm以下
  • PC接続インターフェース : IEEE1394-1995及びIEEE1394-a準拠、USB 1.1/2.0



では、実際の使用感はと言うと、やはり旧式だけに、ドライブ駆動音が目立ち、データ読み書きに多少の「モッサリ感」がある。現在のマシン構成が最新で静音性に優れている為、尚更だ。しかしながら、バックアップ時以外はメディアをイジェクトし、数百MBのデータの読み書きは滅多に行わないので、気にならない些細な事だ。メディアがやや高めな点も気になるが、今までエラーが発生した事は皆無。追加購入したことはあっても買い換えた事は一度も無いことから、結果的にコストダウンにつながっている。
15日の日記(http://d.hatena.ne.jp/atsurin/20071115/)、「Fingerprint Reader」のレビューにも書いたが、MOドライブは数あるPCデバイスの中でも利便性・実用性・耐久性に非常に優れた画期的なデバイスだ。発売されてからアーキテクチャの大幅な変更が無いのも、もともと優秀で完成度が高い証。冒頭の通りバックアップ、あくまでも「頻繁にデータの更新が行われるファイル」のバックアップを行う場合にはMOの右に出るものは無い。
では何故、普及しないのか。技術上、ドライブの製造コストが掛かり、本体価格が高いのは仕方が無いとしても、発売当初からMOメディアが高価過ぎて、エンドユーザーには敷居が高すぎた。今でこそ価格は抑えられているが時既に遅し。また、民生機への導入が皆無であることも原因。その辺はCD・DVDが圧倒的優位だ。日本人は「光り物」好きと言われるが、それに胡坐を掻いていたメーカーの戦略ミスといわざるを得ない。コストパフォーマンスを重視するアメリカ国民には、見向きもされず市場参入に失敗、アジアにターゲットをシフトしても然したる成果は上がらない。日本国内では、官庁やデザイン業界などで中途半端に需要があるものの、ほぼ壊滅状態・・・いずれにせよ、ZIPドライブの二の舞にはならない事を切に願う。