貴重な人材

グループ会社の同業種の知り合いが今月で退社すると挨拶にきた。年齢は自分と一緒で社内での立場も似ていることもあり、ちょくちょく情報交換や相談していただけに悲しいというか寂しいなと。
辞める理由については多くは語らなかったが、中間管理職としての苦悩が言葉の端端から感じられ、仕事と家庭（プライベート）の両立が難しかった様だ。
確かに管理職って割が合わないと常日頃から思う。責任は重くなり仕事量は激増。残業代は出ないし休日出勤当たり前で、かといって所得も然程多くない。アフターファイブを楽しむカッコ良くって高収入な管理職ってテレビドラマの中だけで、リアルでは分母に対してそんなにいない筈。最近は一般社員のままで十分という出世欲が無い若い社員が多いのも頷ける。
今の時代、家庭を顧みず仕事に没頭するのはナンセンスなのかもしれない。仕事を理由に育児や家庭サービスなどを疎かには出来ないのだ。とは言っても、今のご時世では仕事があるだけでも幸せな訳で、難しい問題であることには間違いない。
何れにせよ優秀な彼がやめてしまう事による会社の損失は計りしれない。人の代わりは幾らでもいるが、20年以上掛けて育ててきた彼の代わりはいない。彼が培ってきたものを次の世代に引き継げないのだ。まぁ、そんな彼を無碍にしてきた会社には何を言っても無駄でしょう・・・彼の今後の飛躍を応援したいと思います。