あつりんの備忘録♪

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「Surface Pro 256GBモデル」のレビュー






Microsoft社(http://www.microsoft.com/ja-jp/)がパーソナルコンピュータ本体と競合するハードウェアとして満を持して(?)はじめて発売した「Surface」シリーズの日本版上位機種「Surface Pro 256GBモデル」のレビューです。先ずはスペック。

  • OS : Windows 8 Pro(64bit)
  • サイズ : 275(W)×173(D)×14(H)mm
  • 重量 : 約 907g、VaporMg製ボディ(マグネシウム合金)
  • ストレージ : SSD256GB(ユーザー領域−約208GB)
  • ディスプレイ : 10.6インチ(1920x1080、16:9ワイドスクリーンClearType HD ディスプレイ、10 ポイント マルチタッチ
  • ペン入力 : 電磁誘導式スタイラスによるペン入力対応(デジタルペン付属)、1024レベルの筆圧感知
  • CPU : 第3世代Intel Core i5GPUIntel HD Graphics 4000)
  • メモリ : 4GBデュアルチャネルRAM
  • ワイヤレス機能 : Wi-Fi (802.11a/b/g/n)(2×2、MIMO)、Bluetooth 4.0
  • 電池消耗 : 42W-h
  • カメラ、AV機能 : 720p HD LifeCam x 2(前面/背面)、マイク x 1、ステレオ スピーカー
  • ポート : フルサイズ USB 3.0、microSDXCメモリカードスロット、ヘッドホンジャック、ミニディスプレイ ポート、カバー端子
  • センサー : 光センサー、加速度計、ジャイロスコープ、デジタルコンパス
  • 電源 : 48W
  • 保証 : 1年間のハードウェア保証
  • その他 : Office Home & Business 2013 (Word、PowerPointExcelOneNoteOutlook)標準搭載、USB充電ポート内臓ACアダプター(5V・1.0A)付属
  • 価格 : 119,800 円

基本性能は十分に押さえながらも余計な機能は削ぎ落としたミドルレンジクラスのハードウェア構成で、タブレット端末以上ノートPC未満といった位置付け。ライトユーザーが別売りのキーボードカバーを用意すればメインPCとして利用可能かなと。またマグネシウム合金の本体は質感が高く、剛性や機動性(ノートPCと比較して)に申し分なし。所有する喜びを感じることができます。
ただMicrosoft社は「タブレットとしても利用できるコンピューター」としてリリースしていることからも、タブレット端末のような消費型の使い方をメインにしておらず、生産型(ビジネス型)をターゲットにしているので注意が必要。消費型であれば「iPad」や「nexus」、「Surface RT」を購入した方が軽いしバッテリー駆動時間も長く使い勝手が良いので幸せになれるかなと。また生産型であれば素直にノートPCやウルトラブックを購入した方が良いという趣もありますが、コストパフォーマンス・生産性・機動性・デザイン性をバランスよくまとめた物が「Surface Pro」であって、高負荷の掛る3Dゲームなどで遊んだり、ソースを記述しガツガツとプログラムを回す様な場合は、どうぞノートPCなり何なりを購入してください。まぁ、ある意味ニッチで使い手を選ぶ製品である感は否めず、万人に薦めることが出来るブツではないかもしれません・・・とは言え、普段はノートPCの様に使い、出先などではタブレットとして「Metro UI」でタッチ操作を行ったり手書きでメモをとったりと、ある程度オールラウンドに活躍する事が出来る気が利く奴だと個人的には思っています。
そんな訳で実際に軽く使ってみて感じたことをまとめてみます(使い始めて3日目のレビューなんであしからず)。

  • 良いところ
    • PCアプリが使える。古い資産の有効利用が可能。
    • Intel Core i5搭載なので、IEやOfficeアプリを同時起動させてもストレスを感じない。



    • スリープからの起動が約2秒、シャットダウンからの起動が約7秒と激速(アプリインストール後に測定)。
    • スリープ時のダダ漏れが非常に少ない。
    • タッチパネルの感度がよく、ソフトウェアキーボードが想像以上に使いやすい。
    • 液晶は残像現象が少なく色純度も高い。
    • デジタルペンが非常に優秀で感度も申し分なくて常用レベル。
    • 自分の使い方でバッテリー駆動時間(未公表)が約4時間は許容範囲内。
    • 寡黙なデザインが素敵。
    • Intel Core i5、SSD256MB、Office Home & Business 2013搭載で約12万円はお徳(かな?)。
  • 悪いところ
    • Intel Core i5搭載だけに発熱が大きい(=バッテリー劣化が速いかも)。
    • バッテリ交換が出来ない。
    • USBケーブル経由での充電不可&ACアダプターが大きくて嵩張る。
    • キックスタンドは角度が固定。背が高い自分にとっては微妙な角度。
    • ラップトップ(膝の上)での使用は難しい。従来のクラムシェルPCの様には使えない。
    • やはり重い。オプションのタイプカバー(218g)とACアダプター(241g)、本体を一緒に持ち運ぶと1.3Kg強。
    • GPSモジュール非搭載。
    • 「Connected Standby」に対応していない。
    • 事実上、オプションのタイプカバー必須。
    • Windows 8」が駄目駄目。特に「Google Chrome」の挙動が稀におかしくなるのが大問題(どっちに原因があるのか定かではないですが・・・)。

悪いところと言うかデメリットは承知して購入したので然したる問題はないのですが、一番のネックは「Windows 8」が駄目駄目なこと。これは「Surface Pro」本体の問題ではないにしても、ソフトとハードが融合してこそ「Surface Pro」が活きてくる訳だし、ましてや「Windows 8」を開発したメーカーが世に送り出したデバイスなのだからもっと詰めてからでもよかったと思います。
タブレットとしても利用できるコンピューター」と謳っている割には「ストアアプリ」に登録されているアプリ数は少ないし、タッチ操作で有用な「Modern UI」と従来の「デスクトップ(Windows UI)」が共存することがメリットである筈なのに、アプリによってはそれが不意に切り替わって混乱を招く一因になったりと、結構イラってくることがあります。「Modern UI」と従来の「デスクトップ」それぞれに同じアプリケーションをインストールして(されて)使い分けるのってなんだかなーっとも思います(例えば自分の環境下では「SkyDrive」が「Modern UI」用と従来の「デスクトップ」用の2つがインストールされていて、タイルも2つ表示されます)。

勿論、同じアプリでもUIが異なる全く別物なのは理解していますが、であるのならばボタン1つで「Modern UI」を無効にして従来の「デスクトップ」上で動作するアプリのみ表示させるとかすればまだ救いがあったのですが・・・
「デスクトップ」上のスタートボタンを廃止にしたのもどうかなと思います(フリーアプリで対応可能、レジストリ変更によるスタートボタン再現不可)。「Surface Pro」を購入するユーザーというのは従来の「デスクトップ」をフル活用したいというニーズが非常に大きいと思うし、Microsoft社もそれをターゲットにしている筈なのに、主軸を「Modern UI」に置き「デスクトップ」の改良がおざなりのまま「Surface Pro」を販売したのも少々いただけません。
しかしながら、OSの機能はアップデートで幾らでも改良できるでしょうし、実際スタートボタンについては次期アップデート(8.1)で復活する予定ですので今後に期待ですね。
そんな訳で色々気に喰わないところもありますが、今のところは概ね満足。これから更にカスタマイズしていきます!