あつりんの備忘録♪

日々の出来事や忘れちゃぁならん事などなど、ゆる~く書いていきます♪

「HP 2133 Mini-Note PC ハイパフォーマンスモデル」の再利用!

2008年に大枚出して購入したものの、 「Surface Pro」(http://d.hatena.ne.jp/atsurin/20130609/)(http://d.hatena.ne.jp/atsurin/20130611/)やスマートフォンに出番を奪われ、最近は全く日の目を見ていない「HP 2133 Mini-Note PC ハイパフォーマンスモデル」(http://d.hatena.ne.jp/atsurin/20080726/)(http://d.hatena.ne.jp/atsurin/20080727/)。搭載OSも今月9日にサポートが終了した「Windows XP」なので処分しようかなーと思ったが本体は新品同様で綺麗だし故障も全くないので、新しい命を吹き込んで再利用することにした。
当然このままでは使えないので、Linuxディストリビューションの1つでありDebian GNU/Linuxをベースとしたフリー(無償)OSの「Ubuntu」(https://www.ubuntulinux.jp/)をインストールしてみることにした。
インストールは至って簡単で、ISOイメージをダウンロードしてそれから起動し設定していくだけ。ただ「HP 2133 Mini-Note PC ハイパフォーマンスモデル」にはCD/DVDドライブが非搭載なので、USBメモリにイメージを焼き付けた上で起動する必要がある。
さて感想だが、Windows系とは違いインストールも早いし、日本語環境が最初から使えるし、デバイス認識も全て正常に行われており感動!したものの重いしデスクトップ環境も使いにくい。昔はLinux系OSは軽いと言われていたし自分もそう信じて疑わなかったが、「Ubuntu」は決して軽いOSではない。「Windows XP」の方がマシと言っても過言ではない。これでは全くもって意味がないので他のOSをインストールしてみることに。
次に挑戦したのは「Chrome OS」のオープンソース版「Chromium OS」。ネイティブアプリは使わないだろうし良いかなーと思いきや、x86系またはARM系プロセッサに限定しているためかインストール中にフリーズ(ブラックアウト)しNGだった(VIA C7x86系の”互換”プロセッサ)。
その次に挑戦したのは「Puppy Linux」(http://openlab.jp/puppylinux/)。こちらはインストール途中でUSBメモリを認識しなくなりインストールが進まない。フリーズではなくインストールするファイル位置を探したものの見当たらないので途中でストップしている状態。USBの内容をHDDにコピーしたり、設定ファイルを書き換えてインストールを試みたものの全然ダメ。どうやらドライブ情報の引継ぎが上手く行っていないみたいだが、ネットで探してみたが有益な情報が見つからず断念。
泥沼にはまりそうな予感がしたので、もう少し「Ubuntu」寄りのディストリビューションであり、軽量でリソース消費量が少なく、省エネを謳っている「Lubuntu」をインストールしてみることに。インストールはスムーズでHDDから起動することが出来たものの、無線LANのドライバ(Broadcom Corporation BCM4312 802.11a/b/g)やサウンド関係が認識されていない。とりあえず以下の様に手動でターミナルから無線LANドライバをインストール。

sudo apt-get install firmware-b43-installer

インストール後にリブートしたら無線LANが有効になったが、サウンド関係はデバイスドライバを新たにインストールしたり、alsaの設定ファイル(「/etc/modprobe.d/alsa-base.conf」)を書き換えたりと、色々弄ってみたもののスピーカーから音が全く出ない(ヘッドフォンからは音が鳴る)。既に泥沼にはまってしまっているが、最後に別のものをインストールする覚悟を決める。
そして最後に挑戦するのは「wattOS」http://www.planetwatt.com/pages/downloads)。こちらも軽量Linuxディストリビューションのひとつだが、そのなかでも旧式の非力なPCでも快適に動作するMicrowatt(軽量XウィンドウシステムPekWMを採用)エディション(32bit版のみ)をチョイスしてインストール。ちなみに「ライブCDの部屋」(http://simosnet.com/livecdroom/)から日本語版イメージを入手して作業した。
あぁ・・・これも「Lubuntu」と同現象でサウンド関係が上手く機能しない。確かに動作は非常に軽いが、音が鳴らないのは許せない。というか、それを解決できない自分の知識の無さに呆れる同時に疲れ果ててしまった。
そんな訳で原点に戻り、インストール後から全てのデバイスが正常動作する「Ubuntu」をインストールした上で、カスタマイズを実施して軽い環境を実現と方向転換することにした。
インストールするのは、サポート期間が2017年4月までと長い「Ubuntu 12.04.2 LTS」(https://www.ubuntulinux.jp/)の日本語Remix版。例の如くUSBイメージに焼いて(何回この作業を行ったことかorz)インストール・・・せずに、一旦ライブ起動させて、起動確認できたところでデスクトップ環境からインストールした。これを行ったら一発でインストールが成功し、デバイスも全て認識された。


ここまでは一番最初と全く同じ。ここから軽量化を図っていくのだが、使い辛くて重い理由の一つはデスクトップ環境の「Unity」であることから、これを別物に変えればいいだろうということで、「Lubuntu」で採用されている「Lxde」に変更した。

sudo apt-get install lxde

再ログインするとデスクトップ環境を選べる様になるので、「Lxde」を選べばそれでOK。
たったこれだけ。本当にこれだけで動作が軽くなった。インターフェースもシンプルで使いやすく文句なし・・・そう、今知ったのだが、デスクトップ環境は「Ubuntu」インストール後にソフトウェアセンター経由等で簡単にインストールできて、ログイン時に簡単に切り替えることができるのだそうだ。それを知っていたら、時間をかけて色々なOSをインストールしなくても済んだのにと後悔。
それ以外にも幾つか軽くする方法はあるが、とりあえずはデバイスを認識且つそこそこ使える(でも「wattOS」の方が俄然動作は軽快)ことから妥協すること(正直面白くはないが)とし、よく使うと思われる最低限のアプリをインストールして終了。
尚、備忘的にデフォルトの音量調整は使いにくいので以下をインストールしておく事。

sudo apt-get install pavucontrol

またAPT (Advanced Packaging Tool) のフロントエンドも忘れずにインストール。

sudo apt-get install aptitude

実はここまでに至るまでは3日間も要してしまい、そこまでするだけの価値があったかと言われると正直微妙・・・結局使わずに押入れのの肥やしになる可能性が高いのは否めないが、XP搭載で彼方此方ガタがきていて使い物にならないカミさんのノートPC(http://d.hatena.ne.jp/atsurin/20080813/)(http://d.hatena.ne.jp/atsurin/20080820/)の代替機として使えるだろうし、最悪彩乃の玩具、いやいや勉強道具にしてもいいかなと。起動が早く直ぐにネットに繋げられるのでリビング放置でもいいし・・・まぁ自分のスキルアップに繋がったことが一番大きかったということで納得しようと思う。
ちなみにUSBイメージ(Live USB)の作成は、他端末上で「UNetbootin」(http://unetbootin.sourceforge.net/)(CDやDVD無しで様々なシステムユーティリティの起動やLinuxディストリビューション等のOSインストールを行うことができるクロスプラットフォームなユーティリティ)を用いて行った。